理不尽な判定の中で、子どもはどう振る舞うのか──イタリアU12サッカーの現場から

週末の試合の流れ

前回のブログに書いたように、前日1月10日(土)の試合では、チーム全体がとても高い集中力を見せ、見ていて気持ちのいい内容でした。

その流れのまま翌日1月11日(日)の試合。
この日もトリアンゴラーレ / triangolare 形式の大会で、3チームが戦いました。(いわゆる「三角トーナメント」形式)
対戦相手はロスタ / Rosta とヴィルトゥス / Virtus。
どちらもトリノのチームで、会場は私たちのホームでも相手チームの練習場でもなく、ベイナスコ / Beinasco(トリノの近辺)のサッカー場を借りて行われました。

結果だけをさらっと書くと、ロスタ戦は2対1で敗戦、ヴィルトゥス戦は3対0で勝利。
スコア以上に、どちらの試合も内容自体はとても良かったと感じています。

Eizは前日に続いてゴールを決めまし🩵。
やや距離のある位置から放ったシュートはいったんポストに当たり、その跳ね返りをワンキャッチで収め、そのまま迷いなく振り抜いたシュート。
コースも、シュートの強さも申し分なく、心に残るゴールでした。

審判の判定と違和感

私に取っては貴重なディフェンスの息子Eizの2日連続のゴール、書きとめておきたいことにはなります。
ただ、今回はそれ以上に書き残しておきたいことがあります。

ロスタとの試合で感じた違和感です。

ボールを奪おうとしただけの、正当なコンタクトが、一度や二度ではなく、何度もファウルとして取られました。
その結果、相手にはファウルからのフリーキックが4回与えられ、そのうちの1本から失点しました。
それ以外にも、明らかにこちらのボールであるはずの場面が相手ボールになったり、コーナーキックであるべきシーンがそう判断されなかったりと、首をかしげる場面が続きました。

もちろんイタリアの保護者は、大反論です💦。
悔しい思いは当然です。
私も何度もやりきれない思いを感じました。

そして子どもたち自身も、あまりに納得がいかず抵抗していましたが、そのとき審判は、11歳の子どもたちに対して怒鳴るような口調で制し、何も言わせないような態度を取りました。

その光景は、正直とても残念でした。

この年代のサッカーは、勝敗だけでなく、学びや成長の場でもあるはずです。
だからこそ、立場のある大人が感情的に振る舞う姿を見ると、何とも言えない気持ちになります。

私たちのチームは試合をビデオで撮影しています。
後から見返すことで、
「やはりあの判定はおかしかった」
と確認できる場面もあります。

ただ、育成年代の試合では、プロのように映像で判定を見直す仕組みはありません。
その場で起きたことは、そのまま結果として受け入れるしかない。
この現実は、やはり悔しさが残ります。

どんな誤審や理不尽な判定でも、子どもは従わざるを得ないのが今のイタリアU12サッカーの現実です。

イタリアの子どもたちは、堂々と審判に物を申すことがよくあります。
それ自体は間違いではありませんが、そこに冷静さが加われば、学びと成長につながると思います。
親も感情的にならず気持ちを落ち着けて次のプレーに集中することが大切です。
ミスター(コーチ)は、冷静に話せば判定が覆されることもありますが、感情的になると効果はなくなります。
子ども、親、ミスター、誰であっても、冷静さを保つことが最も重要だと感じます。

試合後の学び

それでも、どんな出来事も、結局は経験になるのだと思います。

将来もしサッカーを続けていくなら、理不尽な判定や、悔しい思い、相手とのメンタルのぶつかり合いは、きっと避けて通れません。

試合後、Eizはいつもどうり相手選手一人ひとりと握手をして回っていました。
気持ちが荒れてもおかしくない状況の中で、自分で気持ちを整え、最後まで冷静に振る舞う姿を見て、親として胸がいっぱいになりました。

今回の試合は、正直に言えば、残念な気持ちが残る出来事でした。
でも同時に、こんな状況でもどう振る舞うのか、子どもなりに何を選ぶのか、その一端を見せてもらった一日でもありました。

最終的にはいつも子ども達に元気をもらいます。

いつもありがとう🧡。

つづく

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