怪我からの気づき① | サッカーを約1か月半休むと体はどう変わる?デトレーニングの話

先週末も、息子・Eizの所属チームは大会に出場しました。

ユヴェントス2014セカンドチームや、トリノの強豪チームCスポルト、そして以前Eizが所属していたチームとの試合にも勝利し、チームは優勝することができました。

結果だけを見ると、チームとしてはとても良い大会でした。

ただ、Eizはまだ本来の動きには戻りきっていません。

ボールへの入り方や体のキレ、スピードの出方など。
それはチームメイトやミスターも感じているようでした。

今回は、怪我でサッカーを止めていた約1か月半という時間について、感じたことを書いてみたいと思います。

サッカーを約1か月半休んで起きたブランク

Eizにとってサッカーは、特別なイベントではなく、すでに生活の一部になっています。

週3回のチーム練習。
週末の試合。
そして自主トレーニング。

そうした日々が当たり前のように続いていました。

だからこそ、今回の怪我によって生まれた約1か月半のブランクは、思っていた以上に大きな時間だったのかもしれません。

サッカーから離れている間は、体を休める時間でもあります。
しかし同時に、体の中では少しずつ変化も起きていたように感じます。

スポーツ科学でいう「デトレーニング」

スポーツ科学では、トレーニングを中断することで体力や運動能力が低下していく現象を、デトレーニング(Detraining)と呼びます。

トレーニングは積み重ねるのに時間がかかります。
しかし運動を止めると、その能力の低下は思っているより早く現れると言われています。

例えばアスリートでも、数週間トレーニングを止めるだけで

  • 持久力
  • スピード
  • 筋力
  • 反応速度
  • 試合感覚

といった能力に変化が現れることがあります。

サッカーで言えば

  • スプリントのキレ
  • ボールへの反応
  • 試合中の判断のスピード

といった部分に影響が出ることがあります。

実際にプロ選手でも、怪我明けやシーズンオフの後には「試合感覚がまだ戻っていない」と言われることがあります。

それも、このデトレーニングの一つです。

ただし大切なのは、一度積み重ねた能力が完全に失われるわけではないということです。

体はトレーニングを覚えています。

だからこそ、トレーニングを再開すれば体は再び適応していきます。
少し時間はかかるかもしれませんが、また元の状態へと戻っていくと言われています。

怪我から復帰するときには、体を急に元の状態に戻すのではなく、段階的に動きを戻していくこともとても大切です。

リハビリについて感じたことは、こちらの記事にも書いています。

リハビリ|今は整える時間

約1か月半で見えてきた体格の変化(体重は約5kg増えていた)

今回もう一つ、興味深い変化がありました。

Eizの体重は、この約1か月半で約5kg増えていました。

数字だけを見るとかなり増えているように見えます。
けれど、見た目の印象は少し違いました。

太ったというよりも、体が一回り大きくなったという感覚でした。

怪我の期間中も、上半身のトレーニングは毎日続けていました。

足は使えない状態でしたが、ダンベルを使ったトレーニングや体幹トレーニングなど、できることは続けていました。

その影響もあってか、胸や肩まわりには明らかに厚みが出てきました。

ただ、それだけでは説明できない部分もありました。

右足はギプスで固定されていたため、しっかり使うことはできませんでした。
それでも全体として見ると、体そのものが一回り大きくなっているように見えたのです。

洋服も、ついこの前サイズを大きくしたばかりなのに、なんとなく小さく感じるようになってきました。

毎日見ているはずなのに、それでも体が大きくなっているのが分かるほどの変化でした。

スーパーコンペンセーション(超回復)の可能性

スポーツの世界には、スーパーコンペンセーション(超回復)という考え方があります。

トレーニングなどで体に負荷がかかったあと、休養を取ることで体が回復し、場合によっては以前より強い状態へと適応していくというものです。

もちろん今回Eizの場合は、意図してそうした状態を作ったわけではありません。

右足首の骨折によって、結果的にサッカーをしない時間が生まれただけです。

ただ、これまで毎日のようにサッカーを続けてきた体だからこそ、その休養の時間が体にとって別の意味を持つ時間になっていた可能性はあるのかもしれません。

怪我によって必然的に体を休める時間ができました。
サッカーをしない時間が生まれ、睡眠も増え、回復する時間が多くなりました。

もちろん体の中で何が起きていたのかを正確に断言することはできません。
ただ、今回の変化を見ていると、こんな流れが起きていた可能性はあるのかもしれません。

【実際に起きたこと】

右足首の骨折

サッカーをしない期間(約1か月半)

休養の時間が増える
・睡眠
・回復
・食事量は変わらない

成長期とも重なっていた

体に現れた変化
・体重が増えた
・体が一回り大きく見えた
・太ったというより、がっしりした印象

【考えられること】

休養による回復

成長期による身体発達

ホルモン分泌(成長ホルモンなど)

これまでのトレーニングの蓄積

体の再構築が起きていた可能性
(スーパーコンペンセーションに近い状態)

意図して作った休養ではありませんが、結果として体の中ではこうした変化が起きていた可能性もあるのかもしれません。

体が変わるということ

もちろん、怪我によって止まっていた時間は、マイナスの影響の方が大きかったと思います。

実際に試合を見ていると、スピードや体のキレ、プレーの感覚など、止まっていた時間の影響を感じる場面もあります。

動いていなかった分、落ちたものは確かにあります。

それでも、その時間がすべてマイナスだったとは思っていません。

サッカーをしていない時間の中でも、体は少しずつ変化していました。

怪我はもちろん望んだ出来事ではありませんでした。
できることなら、こんな形でサッカーが止まる時間はなかった方がよかったはずです。

それでも日々の流れの中で、こうした経験を避けて通ることはできないのかもしれません。

一見マイナスや挫折のように感じる出来事も、裏を返せば一つの経験として、あとから別の形でプラスにつながることもあるのだと思います。

何ごとも経験。
今回のこの2か月も、Eizにとってきっと意味のある時間だったのだと信じています。

ただ、変化の意味はその瞬間には分からないこともあります。
これからのEizの姿を見ながら、ゆっくりと見えてくるものなのかもしれません。

つづく

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