この記事はこんな方におすすめです
- 子育てに迷いを感じている方
- 子どもへの関わり方に悩んでいる方
- 自分の子育てに「軸」を持ちたい方
子育てをしていると、どう関わればいいのか迷うことがあります。
言いすぎたかもしれないと思うこともあれば、これでよかったのかと考えてしまうこともあります。
私はこの本に出会って、自分の中に子育ての軸ができました。
それまで迷うことも多く、どう関わればいいのか分からなくなることもありましたが、この本に書かれている考え方を知ってから、少しずつ方向性が見えるようになりました。
子育てが一気に楽になるというよりも、迷いが減っていく感覚です。
その結果、子育てに対するストレスも大きく変わりました。
この本には、その軸になる考え方が書かれています。
当たり前のようでいて、実は簡単にはできないこと。
でも、その当たり前を一つひとつ積み重ねていくことが、子育てなのだということが書かれています。
子育てで一番大切な考え方|子どもを信じることと愛情の土台
子育てで一番大切なのは、自分の子どもを信じることです。
そして、その信じているということを、子どもが肌で感じているかどうかがとても大切です。
子どもは、言葉で言われたことよりも、日々の関わりの中で「どう扱われているか」で感じ取ります。
小さい頃からの積み重ねによって、子どもが大きくなり反抗期を迎えたときに、「自分の親は自分のことをわかってくれている」と確信しているかどうかで、大きな違いが出ると書かれています。
子どもは生まれる前、お腹の中にいる時から親の愛情を必要としています。
そして成長してからも、形を変えながら親の愛情を必要とし続ける存在です。
小さい頃に親からかけられた言葉や、寄り添ってもらった記憶は、子どもの心に深く残り続けます。
その積み重ねが、「自分は大丈夫だ」と思える感覚につながっていきます。
愛情を与えることと、甘やかすことは違うものです。
子どもは、どんな自分でも受け入れてもらえると感じられることで、安心して成長していきます。
たとえ子どもが失敗したとわかっているときでも、それが本人の準備不足だったとしても、その場で突き放すのではなく、まずその気持ちを受け入れることが大切です。
うまくいかなかったときでも、「それでも自分は受け入れられている」と感じられることが、子どもにとっての安心感になります。
ただ、それは何でも許されるということではありません。
大切なのは、その安心感があることで、子どもが自分を否定せずにいられることです。
できなかったことや失敗そのものよりも、「自分はダメなんだ」と思ってしまうことの方が、子どもにとってはよほど大きな問題になります。
自分には力がないと思い込んでしまうことの方が、その後の行動や挑戦を止めてしまうからです。
だからこそ、うまくいかなかったときほど、その存在は受け入れられていると感じられる関わり方が大切です。
子どもに寄り添うとは何か|「かわいそう」との違い
「寄り添う」ということは、ただ優しくすることではありません。
この本の中でとても印象に残っているのは、「かわいそうだと思うこと」と「寄り添うこと」は違うということです。
「かわいそう」と感じる気持ちは、一見優しさのように見えて、無意識に相手を下に見てしまう感覚を含んでしまうことがあります。
大切なのは、下でも上でもなく、同じ目線で気持ちを理解しようとすることです。
子どもを子どもとして扱うのではなく、一人の人間として向き合うということです。
年齢が小さくても、その子なりに感じていることや考えていることがあり、それを尊重することが大切です。
「悲しかったんだね」
「つらかったね」
そのまま受け止めること。
それは「かわいそうだね」と言うこととは全く違います。
そしてその上で、「あなたにはできる」と信じて関わることが大切です。
子どもとの関わり方|伝え方・失敗・考えさせること
子どもに何かを伝えなければいけない場面はたくさんあります。
そのときに大切なのは、「怒る」ことではなく、何がいけなかったのかをはっきり伝えることです。
そして、子どもに何かを伝えるときには、「あなたがダメ」と伝わるのではなく、「その行動がどうだったのか」を理解できるように関わることが大切です。
また、子どもに考えさせることもとても大切です。
子どもは、自分で考えたことや、自分で決めたことはやろうとする力を持っています。
言われたことや、やらされていることはやらないことがあっても、自分で決めたことや自分で考えたことに対しては、自然とやろうとする力が出てきます。
だからこそ、子どもに考えさせることが大切です。
そして、失敗をさせないことが大切なのではなく、失敗を経験させることが大切です。
人は失敗の中から学びます。
その積み重ねが、折れない心をつくります。
また、子どもが自分の意見を言える環境もとても大切です。
意見が受け入れられるかどうかではなく、話を聞いてもらえるという経験が、その後の人との関わり方に大きく影響していきます。
実際に私は、息子・Eizにどんなふうに成長していってほしいかを考えたときに, 一つ軸にしていることがあります。
それは、小さなことでも大きなことでも、どんどん挑戦していけること。
そして、挑戦した結果、失敗したり、立ち止まったり、転んだときに、また自分で立ち上がれる力を持ってほしいということです。
だから、息子・Eizが何かに失敗して悔しそうにしているときには、必ずこう伝えています。
失敗したということは、挑戦したということだということ。
そして、今感じている悔しさや悲しさは、挑戦した証であって、その経験はあなたの中に残っていくものだということです。
このことについては、以前こちらの記事でも書いています。
親の姿が子どもをつくる|比較・文句・思いやりと文化の違い
子どもは親の姿をよく見ています。
文句ばかり言っていれば、子どもも同じように文句を言うようになります。
家庭はそれぞれ違います。
お金の違い、環境の違い、立場の違い。
それぞれの家庭に違いがあります。
親が他の家庭と比べて不満ばかり言っていると、子どもも同じように不満を持つようになります。
一方で、その違いをそのまま受け入れている家庭で育つ子どもは、その違いを客観的に受け止めることができるようになります。
ひがみやあわれみではなく、ただ違いとして受け止めることができるようになります。
思いやりも同じです。
思いやりは言葉で教えるものではなく、親の姿を通して身についていくものです。
例えば、誰かが転んだときに笑ってしまうような感覚があります。
これは漫才やコメディーなどの影響もあるのではないかと感じます。
こうした反応には文化の違いもあります。
イタリアでは、誰かが困っているときに迷わず手を差し伸べる人が多く、子どもでも自然に助ける行動が見られます。
こうした違いも、日々の関わりの中で育っていくものです。
『子どもを育てる魔法の言葉』から学んだこと
この本には、子どもを認めること、信じること、思いやること、欠点も含めて丸ごと愛することの大切さが書かれています。
そして、そのすべての土台にあるのが、「どんなときでも受け入れられている」という安心感です。
子どもは、その安心感があるからこそ、自分を否定せずにいられるようになり、失敗しても立ち上がろうとする力を持つようになります。
自分は大丈夫だと思える感覚があるからこそ、挑戦しようとし、自分で考え、自分の意見を持つようになります。
そして、自分が受け入れられてきた経験があるからこそ、他人の気持ちを理解し、思いやりを持てるようになっていきます。
この本には、そうした一つ一つのつながりが丁寧に書かれています。
当たり前のように見えることばかりですが、実際にやるのは簡単ではありません。
でも、この考え方を知っているかどうかで、子どもとの関わり方は大きく変わると感じています。
実際に私は、この考え方に何度も助けられてきました。
だからこそ、この本は、子育てをするすべての人に読んでほしい一冊です。
おわりに:私の「育成思考(CORE)」の原点
私にとってこの本は、単なる子育てのガイドブックではありません。プロフィールでも書いた私のブログテーマ「育成思考(CORE)」の核となる考え方を形作ってくれた大切な一冊です。
イタリアで息子と向き合い、日々悩みながら試行錯誤しているこの「等身大の記録」も、この本にある「信じる」という姿勢が土台になっています。完璧な親にはなれなくても、この本と共に、これからも一歩ずつ歩んでいきたいと思っています。
子どもとの関わりに迷ったとき、答えを見つけるヒントをくれる一冊です👇
『子どもが育つ魔法の言葉』
ドロシー・ロー・ノルト/レイチャル・ハリス 著


