子どもの自己肯定感を育てたいと思ったとき、
「どう関わればいいのか」
「何をしてあげればいいのか」
迷うことはありませんか。
自己肯定感が大切だということはよく聞くけれど、
実際にどうすれば育つのかは、はっきりと分からない。
だからこそ、
・つい結果を求めてしまったり
・できないことに目がいってしまったり
・良かれと思ってかけた言葉で傷つけてしまったり
そんな場面もあると思います。
でも、自己肯定感は特別なことをしないと育たないものではありません。
日々の関わりの中で、少しずつ育っていくものです。
この記事では、
・子どもの自己肯定感がどうやって育つのか
・親はどんな関わりをすればいいのか
・逆にやってしまいがちなNGな関わり方
を、できるだけ具体的に分かりやすくまとめています。
また、自己肯定感そのものについて知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶
子どもの自己肯定感とは?低いとどうなる?親が知っておきたい基本
子どもの自己肯定感を育てる関わり方
自己肯定感が大切なのは分かっていても、実際にどう関わればいいのかは迷うところだと思います。
特別なことをする必要はありません。
大切なのは、日常の中での関わり方です。
ここでは、子どもの自己肯定感を育てるために大切な関わり方を、具体的に見ていきます。
結果ではなく「やったこと・過程」を見る
子どもに何かができたとき、
「すごいね」「できたね」と声をかけることは多いと思います。
もちろんそれも大切ですが、それだけだと、
▶「できたときだけ認められる」
という感覚につながることがあります。
大切なのは、結果ではなく、
▶「やろうとしたこと」
▶「取り組んだこと」
に目を向けることです。
例えば、
テストで良い点が取れたときだけでなく、
間違えながらも考えたことや、最後までやろうとしたこと。
試合に勝ったときだけでなく、
うまくいかなくても最後まで動き続けたこと。
そういった「行為そのもの」に目を向けて声をかけることで、
▶「結果に関係なく、自分は認められている」
という感覚が育っていきます。
できないときに否定せず「次」に目を向ける
うまくできなかったとき、
つい、
「なんでできないの?」
「ちゃんとやって」
と言いたくなることもあると思います。
でも、その言葉は、
▶「できない自分はダメ」
という受け取り方につながりやすいものです。
大切なのは、
▶「できないこと」ではなく
▶「これからどうするか」
に目を向けることです。
例えば、
「どうしたらできそうかな?」
「次はどうしてみる?」
という声かけに変えるだけで、
子どもは「考えていいんだ」と感じます。
できなかったことが、失敗ではなく、
▶「次につながる経験」
に変わっていきます。
気持ちに寄り添い「わかってもらえた」をつくる
子どもが感情を大きく出しているとき、
早く落ち着かせようとして、つい説明やアドバイスをしたくなることがあります。
でもその前に必要なのは、
▶「気持ちを受け止めること」
です。
例えば、
負けて悔しがっているときは
「悔しかったね」
うまくできなくて怒っているときは
「うまくいかなかったね」
と、そのまま言葉にしてあげる。
それだけで、
▶「わかってもらえた」
という安心感が生まれます。
この安心感があるからこそ、子どもはまた次に進むことができます。
「やってみたい」を止めず、経験させる
子どもの「やってみたい」という気持ちは、
成長の入り口です。
でも大人から見ると、
・失敗しそう
・うまくできなさそう
・時間がかかりそう
そう感じて、止めてしまうこともあります。
ただ、この「やってみたい」を止めてしまうと、
▶「やらない方がいいんだ」
という感覚につながってしまうこともあります。
多少うまくいかなくても、
まずはやってみる。
実際にやってみて、
できたことも、できなかったことも、全部経験になります。
「信じている」という感覚を伝える
ここはとても大切なポイントです。
子どもが何かに取り組むとき、
本当にできるかどうかは関係ありません。
まだ小さくて難しいことでも、
うまくいかないことが分かっている場面でも、
大切なのは、
▶「あなたなら大丈夫だと思っているよ」
という感覚が伝わることです。
これは、任せることとは少し違います。
実際には支えながらでもいいし、見守りながらでもいい。
それでも、
▶「信じてもらえている」
と感じることで、
子どもは安心して挑戦できるようになります。
小さな「できた」を積み重ねる
自己肯定感は、
大きな成功で育つものではありません。
むしろ、
▶ 小さな「できた」の積み重ね
で育っていきます。
・自分でできた
・前よりできた
・やってみた
そういった小さな経験が、
▶「自分は大丈夫」
という感覚につながっていきます。
一つひとつは小さくても、
その積み重ねが大きな違いになります。
見落とされやすいですが、大切なポイントがあります
それは、
親自身の状態や関わり方です。
親がいつも不安そうだったり、余裕がなかったりすると、
その空気はそのまま子どもにも伝わります。
逆に、
落ち着いていたり、楽しそうにしていたりすると、
▶「大丈夫なんだ」
という安心感が生まれます。
完璧である必要はありません。
どう関わっているか、
どんな雰囲気で接しているか、
それが、そのまま子どもに影響していきます。
やってしまいがちなNGな関わり方
自己肯定感を育てようと思っていても、
知らないうちに逆の関わり方をしてしまっていることもあります。
どれも特別なことではなく、日常の中でつい出てしまうものです。
こうした関わりが、子どもの自己肯定感に影響していきます。
▶「こういう関わりが影響するんだ」と気づくだけでも、関わり方は変わっていきます。
結果だけで評価してしまう
テストの点数や試合の結果など、
分かりやすい「結果」に目がいくのは自然なことです。
ただ、結果だけで評価してしまうと、
▶「できたときだけ認められる」
という感覚につながりやすくなります。
そうなると、
うまくいかなかったときに、
▶「自分には価値がないのではないか」
と感じやすくなってしまいます。
本来は、
そこに至るまでの過程や努力が大切なはずです。
結果だけでなく、
▶「何をやったか」
に目を向けることが大切です。
先回りしてしまう
失敗しそうな場面を見ると、
つい手を出してしまうことがあります。
「こうした方がいいよ」
「危ないからやめておこう」
子どものことを思っての行動ですが、
それが続くと、
▶「自分でやらなくてもいい」
という感覚につながってしまうことがあります。
また、
▶「自分ではできない」
という思い込みにもつながりやすくなります。
多少時間がかかっても、
少し見守ること。
それが結果的に、
「自分でできた」という経験につながっていきます。
他の子と比べてしまう
「〇〇ちゃんはできているのに」
「どうして同じようにできないの?」
そういった言葉は、
無意識に出てしまうこともあります。
でも比較されることで、
▶「自分は劣っている」
という感覚が強くなりやすくなります。
大切なのは、
他の子との違いではなく、
▶「その子自身の変化」
です。
前よりどうか。
その子の中でどう成長しているか。
そこに目を向けることが、自己肯定感につながっていきます。
「どうせ無理」を作る声かけ
「あなたにはまだ早い」
「難しいからやめておこう」
そういった言葉は、
子どもを守るために出てくることもあります。
でも、その言葉は、
▶「自分にはできない」
という前提を作ってしまうことがあります。
繰り返されることで、
▶「どうせ自分には無理」
という感覚が積み重なっていきます。
もちろん、すべてをやらせる必要はありません。
ただ、
できるかどうかではなく、
▶「やってみること自体」
を止めないことが大切です。
子どもの自己肯定感を育てるうえで大切なこと
ここまで、子どもの自己肯定感を育てる関わり方と、
やってしまいがちな関わりについて見てきました。
日々の関わりの積み重ねが、そのまま子どもの土台になっていきます。
できたときだけでなく、できなかったときも含めてどう関わるか。
その一つひとつが、
子どもの中に少しずつ積み重なっていきます。
そして、その積み重ねが、
「自分は大丈夫」という感覚につながっていきます。
大きく何かを変えようとしなくても大丈夫です。
まずは、
・結果ではなく過程を見ること
・できないときの声かけを少し変えてみること
・気持ちをそのまま受け止めること
日常の中でできることから、
少しずつ関わり方を変えていく。
それだけでも、子どもに伝わるものは変わっていきます。
つづく
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