子どもの自己肯感を育てたいと思ったとき、
「どう関わればいいのか」
「何をしてあげればいいのか」
迷うことはありませんか。
自己肯定感が大切だということはよく聞くけれど、
実際にどうすれば育つのかは、はっきりと分からない。
だからこそ、
- つい結果を求めてしまったり
- できないことに目がいってしまったり
- 良かれと思ってかけた言葉で傷つけてしまったり
そんな場面もあると思います。
でも、自己肯定感は特別なことをしないと育たないものではありません。
日々の関わりの中で、少しずつ育っていくものです。
この記事では「関わり方」に絞ってまとめています。
この記事では、
- 子どもの自己肯定感がどうやって育つのか
- 親はどんな関わりをすればいいのか
- 逆にやってしまいがちなNGな関わり方
を、できるだけ具体的に分かりやすくまとめています。
なお、自己肯定感そのものの意味や、低いとどうなるのかを先に知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

子どもの自己肯定感を育てる関わり方
自己肯定感が大切なのは分かっていても、実際にどう関わればいいのかは迷うところだと思います。
特別なことをする必要はありません。
大切なのは、日常の中での関わり方です。
ここでは、子どもの自己肯定感を育てるために大切な関わり方を、具体的に見ていきます。
結果ではなく「やったこと・過程」を見る
子どもに何かができたとき、
「すごいね」「できたね」と声をかけることは多いと思います。
もちろんそれも大切ですが、それだけだと、
✦「できたときだけ認められる」
という感覚につながることがあります。
大切なのは、結果ではなく、
✦「やろうとしたこと」
✦「取り組んだこと」
に目を向けることです。
例えば、
テストで良い点が取れたときだけでなく、
間違えながらも考えたことや、最後までやろうとしたこと。
試合に勝ったときだけでなく、
うまくいかなくても最後まで動き続けたこと。
そういった「行為そのもの」に目を向けて声をかけることで、
✦「結果に関係なく、自分は認められている」
という感覚が育っていきます。
できないときに否定せず「次」に目を向ける
うまくできなかったとき、
つい、
「なんでできないの?」
「ちゃんとやって」
と言いたくなることもあると思います。
でも、その言葉は、
✦「できない自分はダメ」
という受け取り方につながりやすいものです。
大切なのは、
✦「できないこと」ではなく
✦「これからどうするか」
に目を向けることです。
例えば、
「どうしたらできそうかな?」
「次はどうしてみる?」
という声かけに変えるだけで、
子どもは「考えていいんだ」と感じます。
できなかったことが、失敗ではなく、
✦「次につながる経験」
に変わっていきます。

ミスをしたときの受け取り方によって、その後の行動は大きく変わります。

気持ちに寄り添い「わかってもらえた」をつくる
子どもが感情を大きく出しているとき、
早く落ち着かせようとして、つい説明やアドバイスをしたくなることがあります。
でもその前に必要なのは、
✦「気持ちを受け止めること」
です。
例えば、
負けて悔しがっているときは
「悔しかったね」
うまくできなくて怒っているときは
「うまくいかなかったね」
と、そのまま言葉にしてあげる。
それだけで、
✦「わかってもらえた」
という安心感が生まれます。
この安心感があるからこそ、子どもはまた次に進むことができます。
「やってみたい」を止めず、経験させる
子どもの「やってみたい」という気持ちは、成長の入り口です。
でも大人から見ると、
- 失敗しそう
- うまくできなさそう
- 時間がかかりそう
そう感じて、止めてしまうこともあります。
ただ、この「やってみたい」を止めてしまうと、
✦「やらない方がいいんだ」
という感覚につながってしまうこともあります。
多少うまくいかなくても、まずはやってみる。
実際にやってみて、できたことも、できなかったことも、全部経験になります。

「信じている」という感覚を伝える
ここはとても大切なポイントです。
子どもが何かに取り組むとき、
本当にできるかどうかは関係ありません。
まだ小さくて難しいことでも、
うまくいかないことが分かっている場面でも、
大切なのは、
✦「あなたなら大丈夫だと思っているよ」
という感覚が伝わることです。
これは、任せることとは少し違います。
実際には支えながらでもいいし、見守りながらでもいい。
それでも、
✦「信じてもらえている」
と感じることで、子どもは安心して挑戦できるようになります。
小さな「できた」を積み重ねる
自己肯定感は、
大きな成功で育つものではありません。
むしろ、
✦ 小さな「できた」の積み重ね
で育っていきます。
- 自分でできた
- 前よりできた
- やってみた
そういった小さな経験が、
✦「自分は大丈夫」
という感覚につながっていきます。
一つひとつは小さくても、その積み重ねが大きな違いになります。
見落とされやすいですが、大切なポイントがあります
それは、親自身の状態や関わり方です。
親がいつも不安そうだったり、余裕がなかったりすると、その空気はそのまま子どもにも伝わります。
逆に、落ち着いていたり、楽しそうにしていたりすると、
✦「大丈夫なんだ」
という安心感が生まれます。
完璧である必要はありません。
どう関わっているか、
どんな雰囲気で接しているか、
それが、そのまま子どもに影響していきます。
子どもの自己肯定感を下げてしまうNGな関わり
自己肯定感を大切にしたいと思っていても、
気づかないうちに、逆の関わり方をしてしまっていることがあります。
たとえば、良かれと思ってかけた一言や、 子どもを思っての行動が、
知らないうちに「自分はダメなんだ」という感覚につながってしまうこともあります。
どれも特別なことではなく、日常の中でつい出てしまうものです。
だからこそ、
✦「こういう関わりが影響するんだ」と気づくこと
それだけでも、関わり方は少しずつ変わっていきます。
結果だけで評価してしまう
テストの点数や試合の結果など、 分かりやすい「結果」に目がいくのは自然なことです。
ただ、結果だけで評価してしまうと、
✦「できたときだけ認められる」
という感覚につながりやすくなります。
そうなると、 うまくいかなかったときに、
✦「自分には価値がないのではないか」
と感じやすくなってしまいます。
先回りしてしまう
失敗しそうな場面を見ると、 つい手を出してしまうことがあります。
「こうした方がいいよ」
「危ないからやめておこう」
子どものことを思っての行動ですが、 それが続くと、
✦「自分でやらなくてもいい」
という感覚につながってしまうことがあります。

他の子と比べてしまう
「〇〇ちゃんはできているのに」
「どうして同じようにできないの?」
そういった言葉は、 無意識に出てしまうこともあります。
でも比較されることで、
✦「自分は劣っている」
という感覚が強くなりやすくなります。
「どうせ無理」を作る声かけ
「あなたにはまだ早い」
「難しいからやめておこう」
そういった言葉は、 子どもを守るために出てくることもあります。
でも、その言葉は、
✦「自分にはできない」
という前提を作ってしまうことがあります。
子どもの自己肯定感を育てるうえで大切なこと
ここまで、子どもの自己肯定感を育てる関わり方と、 やってしまいがちな関わりについて見てきました。
日々の関わりの積み重ねが、そのまま子どもの土台になっていきます。
大きく何かを変えようとしなくても大丈夫です。
- 結果ではなく過程を見ること
- できないときの声かけを少し変えてみること
- 気持ちをそのまま受け止めること
日常の中でできることから、 少しずつ関わり方を変えていく。
それだけでも、子どもに伝わるものは変わっていきます。

